危険な場所は? 高松小が安全マップ作り

和歌山市立高松小学校(同市東高松、西川厚子校長)で22日、学校の周辺地域で事故や犯罪が起こりやすそうな場所をまとめた「地域安全マップ」の作成が行われ、3年生が地域を調査した。

県は平成25年度から、県警や防犯ボランティア団体と連携して地域安全マップの作成支援事業を行っており、同校は同市内で2校目。総合的な学習の一環としては初めての実施となった。

児童、教員、高松地区の見守り隊や和歌山西署も参加し、約120人で南北2コースに分かれて地域を探索。児童は通学路を歩き、危険を感じたときに避難できる「きしゅう君の家」を探したり、交通量の多い交差点で渡り方について指導を受けたり、雑木林など犯罪に遭いやすい場所の説明を受け、気付いたことを書き留めていった。

学校に戻ると、南側の打越地区と北側の宇須地区に分かれてマップを作成。児童は紙に危険な場所やきしゅう君の家を書き、地図の周りに貼り付けて地域安全マップが完成した。

最後に児童はグループに分かれて気付いたことを発表。街灯の少ない道や見通しの悪い交差点などについて説明した。

有田篤生君(9)は「普段歩いている道や、交通ルールを守らないと危険なことが分かった。これからはちゃんと考えて歩きたい」と地域の安全についてしっかり学べた様子。県庁県民生活課の中康信さんは「マップ作りが地域の人たちにとっても安全について考える機会になれば。今後も多くの学校で取り組んでいきたい」と話した。

同校では今後、マップを校内に掲示して低学年の児童にも啓発していく。

通学路で注意が必要な場所を学習

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