海南高SSH成果発表 中野会長の講演も

 県立海南高校(海南市大野中、河本好史校長)で22日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の成果発表会が開かれ、同校の1・2年生と保護者、全国のSSH指定校の教職員などが参加した。

 同校は3期目となるSSHの指定を受けており、本年度は3期の最終年度。さまざまな科目を科学的に考察する課題研究(SITP)や、同市内の小学校における科学実験教室など多くの事業に取り組んできた。

 今回はSITPの研究成果を生徒がプレゼンテーション。缶サット甲子園に出場したグループは着地時に使う減速装置の開発と実験データを、国語をベースに研究したグループは勅撰和歌集「八代集」で天象の言葉を詠んだ歌の特徴と調査結果を発表した。

 後半では地域と社会の課題を解決できる人材を育てる同校の総合学習の一環として、酒造会社中野BC㈱(同市藤白)の中野幸生代表取締役会長と、同社のリサーチセンター食品化学研究所の大西紗与さんが講演。

 同校の卒業生でもある中野会長は生徒に向けて、10年ごとに夢を持つことについて語り「人生はあっという間。10年もすれば夢は変わる」と人生の先輩としてもアドバイスした。 また、SSH1期生の大西さんは現在の仕事に就いたきっかけを語った。理科の実験が好きだった大西さんはSSHの授業を通してさらに理科を好きになり、愛媛大学大学院の農学部に進学。ミカンの皮の抗アレルギー成分の研究を通して学んだことを地元で役立てようと、卒業後同社に就職した。

 大西さんが研究に携わった商品も紹介し、成分や梅エキスの研究についての仕事内容も説明した。

生き方と企業を語る中野会長

生き方と企業を語る中野会長

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