救急車などを寄贈  和歌山市の塚本さん

 市民の安心安全のために役立ててほしいと、賃貸住宅仲介会社などのグループの会長を務める和歌山市中の塚本治雄さん(79)が13日、和歌山市消防局に高規格の救急車1台などを寄贈した。

 寄贈したのは、救急隊専用の自動体外式除細動器(AED)や、電動吸引器など高度救命処置用資機材一式を積載し、作業灯装備や四輪駆動仕様で、災害時の出動にも対応する救急車。また、高度救命処置訓練人形も寄贈。価格は計3500万円。

 贈呈式には、塚本さんと、塚本さんが会長を務めるボランティア団体の副会長、永井光代さん(65)、尾花正啓市長、大浦正男消防局長らが出席。尾花市長は、「1分1秒を争い救急出動する救急車の寄贈で、多くの命が助かることになる」と感謝した。

 塚本さんは「和歌山市で生まれ育ち、社長業も30年させてもらったので、何かまちに恩返しできればと寄贈を決めました」と思いを語った。

 同市の救急車の寄贈は、平成8年の地元企業からの寄付以来2件目。救急車は計16台になった。

寄贈車両の前で大浦消防局長、尾花市長、塚本さん、永井さん(左から)

寄贈車両の前で大浦消防局長、尾花市長、塚本さん、永井さん(左から)

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