湯浅の古民家で宿泊 建築士会が今夏開業へ

地域に眠る歴史的な文化遺産の発見や保存、活用や地域づくりに生かす能力を持った人材の育成に取り組んでいる一般社団法人県建築士会(会員数約1300人)のメンバー5人が、湯浅町の重要伝統的建造物群保存地区の古民家(空き家)を利用した民泊施設の開業に向け、最終段階を迎えています。
この事業は「ヘリテージマネージャー」(地域歴史文化遺産保全推進員)と呼ばれるメンバー5人が町から依頼されて進めており、〝町屋らしさ〟を残しつつ、12月末より工事がスタート。4月に入りメンバーはじめ有志で中庭の整備を行い、この夏の開業に備え体制が整いました。
リーダーの佐原久登さん(51)は「伝統的な建物を残していくには、左官さんはじめ職人さんの目利きや経験・技も必要となってきます。昔ながらの工法で進めていかなければいけないことも多く、その職人さんの育成も大変重要になってきます」と、建物を守り続けるにはやはり人だと力説。同じくヘリテージメンバーで県建築士会副会長の中西重裕さん(57)は、「今後は建築士だけでなく、一般の方向けのヘリテージサポーターの講座も開いて活動をさらに広げたい。県内外や外国の方にも町屋の魅力を感じてほしい、湯浅だけでなく、県内の古い建物を残す活動を続けたい」と展望や決意を述べました。
民泊施設の営業スタートは今夏を予定。地域の歴史や文化を発信、シンボルとしても注目される建造物となりそうです。

メンバーらが中庭の整備など行いました(4月8日、現地で)

メンバーらが中庭の整備など行いました(4月8日、現地で)