技術革新の泉の地に 白浜のIT企業竣工

企業のIT資産管理ソフト開発・販売、クラウドサービスなどを手掛けるクオリティソフト㈱(浦聖治代表取締役)の白浜本社グランドオープン式典が14日、白浜町中の同社で行われた。仁坂吉伸知事や全国のビジネスパートナー、従業員ら約150人が出席。社屋正面の芝生広場で行われた神事の直会では、浦代表が「南紀白浜は温泉が有名だが、私たちはこの地を技術革新が湧き出るイノベーションスプリングス(泉)にしたい」と決意を語った。

昭和59年、串本町出身の浦代表が科学技術文書の翻訳を事業とする「クオリティサービス」を立ち上げ、2年後には社名を「クオリティ」と改め、平成5年からはソフトウェア事業を開始した。

昨年12月1日付で本店を東京から白浜町へ移し、ことし1月には開発子会社のエスアールアイと販売子会社のクオリティソフトを吸収合併。パッケージソフトウェアとクラウドサービス、アプライアンス製品の開発・販売など事業が拡大し、社名を「クオリティソフト㈱」と変更、白浜の海を望む高台「権現平」に本社を構えた。資本金は1億1203万5000円、従業員は約150人。

式典には綜合警備保障㈱の村井豪取締役、㈱大塚商会の西岡績主席執行役員らパートナー企業の代表、役員が全国から駆け付け、来賓の仁坂知事は「クオリティグループは以前から開発部門を和歌山に移し、仲間の企業も引き連れて和歌山で事業を展開していただいていたが、今回、とうとう本社をこの白浜に移していただいた。これからこの白浜を拠点に、クオリティソフトとともに成長する多くの企業が世界に雄飛していただきたい」と祝辞。

浦代表は「私はこの権現平に移ることが決まって以降、すごく運気が上がっています。ここ(本社敷地)は5530坪の広さがありますが、これからは地元の皆さん、ビジネスパートナーの皆さんと共に、ここを南紀のイノベーション(技術革新)の核に、イノベーションが湧き出るスプリングスにしたいと思っています」と笑顔で夢を語った。

神事の後は桜の木の記念植樹が行われ、本社内ホールで浦代表と㈱ソニックガーデン代表取締役社長CEOの倉貫義人氏、㈱キャスター代表取締役社長の中川祥太氏がパネリストとなり、「働き方改革」をテーマとしたフォーラムも開かれた。

乾杯を前にあいさつする浦代表

乾杯を前にあいさつする浦代表

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