紀伊水道南部を追加 海保の津波防災情報図

海上保安庁は、発生が懸念される南海トラフ巨大地震などの津波シミュレーションを実施し、海域における津波の動きを示した情報図を作成し、防災対策の資料として公開している。このほど、紀伊水道南部の広域津波防災情報図が新たに公開された。

第五管区海上保安本部によると、津波防災情報図は、津波による水位変化や最大流速が示された進入図、引潮図と、時々刻々と変化する津波の動きを示したアニメーションなどが公開されている。

これらの図は、津波発生時の迅速な救助活動や船舶交通の安全確保など同庁が行う対策に利用するだけでなく、主要港湾の港湾・海事関係者などからなる津波対策協議会などにも提供し、主要港湾の防災対策にも利用されている。

これまでは主に各港湾における津波防災情報図を作成してきたが、船舶の避難海域は港域だけにとどまらないことから、今後は紀伊半島沖や四国太平洋岸についても提供を予定している。

紀伊水道南部を含む各地の津波防災情報図は、海上保安庁ホームページ(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAIYO/tsunami/)で閲覧できる。

各地の津波シミュレーションが見られる海上保安庁ホームページ

各地の津波シミュレーションが見られる海上保安庁ホームページ

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