純粋な表現並ぶ カンボジア孤児院絵画展
海南市出身のメアス博子さん(42)が代表を務める、カンボジアの孤児院「スナーダイ・クマエ」の絵画展が1日、和歌山市本町のフォルテワジマで始まった。3日まで。
絵画展は東京や神戸などで開き、9年目。和歌山では7度目。同施設では、身寄りのない子や虐待などで親と生活できない子が共同生活。運営に関しては国の補助金はなく、支援者の援助や物品販売で維持しているのが現状という。10歳から21歳まで18人が描いた約300点を展示販売し、収益は全て施設の運営費に充てる。
会場には花や動物、自然を題材に、水彩やパステルクレヨンなどで表現した作品が並び、メアスさんは「ストーリーを持たせ、創造の世界を表現できるようになってきました」と笑顔。共同作品「不思議な生物」(2㍍×3㍍)は、首の長い動物が鮮明に描かれ、子どもたちの手形や足型なども。
メアスさんは「ピュアな絵に感動させられます。人と比べず『自分は自分でいいんだ』という思いを、絵から感じてもらえるとうれしいです」と話している。クリアファイルやカレンダーなどグッズも販売。午前10時~午後5時。問い合わせは同所(℡073・488・1900)。
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