県抜き打ち検査検討 原薬メーカー問題で

 和歌山市舟津町の原薬メーカー、山本化学工業が風邪薬などに使われる解熱鎮痛剤のアセトアミノフェン(AA)に中国産AAを無届けで混ぜて出荷し、県から業務停止処分を受けた問題について、同社が県の定期検査の際に虚偽の報告をしていたことから、仁坂吉伸知事は4日の定例記者会見で、定期検査を事前通告制から抜き打ち制に変更することに意欲を示した。

 仁坂知事は「(製薬分野に限らず)県庁が行う全検査について検査方法を見直す。検討し、支障がない限り抜き打ちに変えていきたい」と述べた。また、同社が不正の動機を「コスト削減」と説明していることを明らかにし、「うそをつき、それを隠そうとしたのはいけない。一番重い処分を下した」と述べた。

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