ハイブリッドバイクを寄贈 グラフィット

 和歌山県の支援によりクラウドファンディングで資金調達できたとして、バイクを製造販売するglafit(グラフィット)㈱(本社=和歌山市南大工町)は27日、電動バイクとしても自転車としても使えるハイブリッドバイク1台を県に寄贈した。

 同社は県のクラウドファンディング活用支援プロジェクトで認定を受け、国内クラウドファンディングで過去最高額となる約1億2800万円の資金調達に成功。県が創業を支援するスタートアップ創出支援の認定も受けている。

 県庁前で行われた寄贈式で、同社の鳴海禎造CEO(37)がバイクを贈り、仁坂吉伸知事が感謝状を手渡した。

 その後試乗した県職員の様子に、仁坂知事は「ずいぶん(走りが)軽いね」とにっこり。「自転車ではちょっと遠い、という場所に行くのにちょうどいい。和歌山で作られたバイクがはやり、世界にも広がれば」と期待を寄せた。

 バイクは公用車として商工観光労働部に配置し、近隣の企業訪問などに使用予定。同社によると、電動バイクは大手車用品店でも予約販売が開始され、年内に3000台を出荷予定という。

 同社の鳴海CEOは「県からクラウドファンディングの認定をもらったことが成功要因の一つなので、成果の証としてお返しできればと思った。地域振興のいいビジネスモデルになればうれしい」と話した。

 同社は同日、和歌山市にも1台を寄贈した。

バイクの乗り心地を確かめる県職員と鳴海CEO㊧、仁坂知事

バイクの乗り心地を確かめる県職員と鳴海CEO㊧、仁坂知事

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