那高3年に社会人講座 経済同友会を講師に
和歌山県立那賀高校(岩出市高塚、歌保晴校長)で18日、一般社団法人和歌山経済同友会の会員を講師に招いた進路指導特別講座「社会人講座」が開かれ、約150人の生徒が各分野で活躍する企業人の話に耳を傾けた。
進路が決まった3年生を対象に毎年実施している講座で、12日から21日にかけて12講座を予定。同会の他、粉河税務署や県司法書士会を講師に招き、普段の授業ではなかなか学べない内容の講座を受けることで、社会に出たときに役立ててもらう狙いがある。
この日は3人の講師を招き、視聴覚室では築野開発㈱(かつらぎ町)の築野元則取締役副社長(60)が「国際協力について~ベトナムを例に~」と題して講演。大学を卒業後、海外経済協力基金(OECF)に入社し、発展途上国の道路や病院の建設に努めたことを紹介した。国際協力機構(JICA)ベトナム事務所長として駐在したベトナムを例に挙げ、一人当たりのGDPが順調な成長を遂げている点を説明。JICAはベトナム3地域の拠点病院で長年にわたり無償資金協力や技術協力を通じた施設整備と人材育成を支援していると説明した。
築野さんは「この講演が世界のことに興味を持ってもらえるきっかけになればうれしい」とし、「次はかつらぎ町周辺の地域活性化に貢献したい」とこれからの展望を語った。
この他、ユタカ交通㈱の豊田英三代表取締役社長、菱岡工業㈱の岡田亜紀代表取締役が講演した。
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