550年の歴史味わおう 和大で駿河屋企画展

 和歌山県和歌山市栄谷の和歌山大学図書館で15日、企画展「食べよら、駿河屋~550年の歴史を味わう~」が始まった。31日まで。

 教養科目「博物館実習Ⅰ」の受講生が主催。㈱総本家駿河屋の新工場に設置する展示コーナーの企画に参加し、同社や市立博物館とともに昨年11月ごろから作ってきたパネルを展示している。14枚のパネルには、学生が調査した駿河屋の歴史や、発祥とされる練ようかんなどの銘菓の他、与謝野晶子や芥川龍之介ら先人と駿河屋のエピソードを紹介。学生の解説と歴史資料が盛り込まれ、実際に菓子作りで使われた木型も展示している。

 また初日には特別企画として、駿河屋名物「本ノ字饅頭」の実演販売も実施。学生や教職員が長い列を作り、湯気の上がる出来立ての本ノ字饅頭に舌鼓を打っていた。

 パネルを制作した観光学部3回生の石井美宇さんは「駿河屋さんの協力でできたパネル。どんなお店か、どんなお菓子か、和歌山の文化への根付き方を知ってもらいたい」、同じく蓬莱夏野さんは「苦労して作ったパネルが企画展という大きな形になった。学生にも和菓子を身近に感じてもらえたら」と期待し、同社の岡本良太代表取締役(43)は「パネルを作ってもらう機会ができたのはありがたいこと。若い人にも知ってもらう良い機会になったのでは」と話した。

 図書館は平日午前9時から午後4時半まで開館。

パネルには駿河屋の銘菓がいっぱい

パネルには駿河屋の銘菓がいっぱい

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