新年度予算の編制へ 知事の査定始まる
和歌山県の来年度当初予算案に関する仁坂吉伸知事の査定が17日、県庁で始まった。26日まで実施される。
査定の対象は43事業で予算要求額は776億円。2月補正予算で実施を予定している5事業も含まれている。新年度事業の総数は約1070事業。
この日は企画部の6事業について査定を実施。知事室で同部の職員が仁坂知事に事業の内容や必要性などを説明した。
同部の瀨一郎部長は、県内の路線バスの利便性を高める事業について説明。バス停のQRコードにスマートフォンをかざすことで、乗りたいバスの現在位置が分かる「バスロケーションシステム」を導入したいと話した他、バスの運賃をICカードで精算する方式を平成31年度から導入するために必要な調整を進めたいと説明した。
仁坂知事は事業について「結構な取り組みだ」と高く評価。バスの乗車率を向上させる策として「(事業者などへの)補助金ではなく無料の乗車券を住民に配ることで、利用者が大きく増えるのではないか」と話していた。
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