智弁に4年ぶり吉報 センバツ出場決まる

 3月23日に阪神甲子園球場で開幕する第90回記念選抜高校野球大会の出場36校を決める選考委員会が26日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれ、和歌山県勢では一般選考から智弁が選ばれた。4年ぶり12回目の出場となる。組み合わせ抽選会は3月16日。

 今大会は記念大会のため例年よりも4校多い36校(一般選考33、21世紀枠3)が出場する。智弁は昨秋の近畿大会で準優勝し、センバツの出場は確実とされていた。

 当選の発表を前に、和歌山市冬野の智弁和歌山高校校長室には多くの報道陣が集まった。午後3時25分ごろ、高野連からの吉報を知らせる電話が鳴った。受話器を取った藤田清司理事長は「ありがたくお受けいたします」と応じ、選手や保護者が待つグラウンドへと向かった。

 藤田理事長は報告を待つ選手や監督を前に「おめでとう。あと2カ月、技術力や精神力のアップを図り、『全国制覇』を目標に練習に励んで」と激励。出場決定の吉報を受けた選手は髙嶋仁監督を胴上げしたり、帽子を真上に投げたりして喜びを爆発させた。

 髙嶋監督は「うれしい反面、勝たなあかんという気持ち。全力で目の前の敵を倒し、一つひとつ勝ち上がりたい」と抱負を述べ、2年の文元洸成主将は「センバツに向けて気持ちを高めていきたい。目標は優勝。2カ月間、死ぬ気で練習したい」と力強く語った。

 仁坂吉伸知事は「持ち前の強打と先輩たちが築いてきた伝統、そしてこれまで支えてくれた周りの人への感謝を胸に、智弁らしい堂々としたプレーを期待します」、尾花正啓市長は「チーム一丸となり、紫紺の大優勝旗を目指し全力で戦ってきてください」とそれぞれメッセージを送った。

帽子を投げ歓喜に沸くナイン

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