布遊びで春の訪れを 青木さん押し絵作品展
団子を手にひな祭りに興じるネコや、桜の下で遊ぶ着物姿のウサギたち――。ほのぼのとした春の訪れを感じさせる和歌山県和歌山市松島の青木昭子さん(85)の「おばあちゃんの布遊び作品展パートⅡ」が3月31日まで、同市禰宜のケーキサロンマニエール和佐店で開かれている。
展覧会の開催は2度目。綿などで立体感を出し、布で包んだ押し絵を中心に、つるし飾りやタペストリー、人形など約40点がずらり。花や干支(えと)、舞子などを題材に、どれも優しさのある愛らしい作品ばかり。
青木さんは若い頃から裁縫やパッチワークを楽しみ、押し絵を始めて5年ほど。特に何かを参考にするわけでなく、思い付くままのデザインで、身の周りの布を使って仕上げていくという。
孫が書いた「寿」の筆跡を基に、ツルやカメを布に躍らせた壁飾り、二つ合わせるとハート柄が完成する、ひょっとことおかめの羽子板など、遊び心もたっぷり。
中でも今回特に力を入れたのが、桜を題材にしたタペストリー。細かい花びらを一枚ずつハサミで切り、配置していくのは根気の要る作業だったという。
青木さんは「自分では大した作品とは思いませんが、皆さんが喜んでくれるのでうれしいです。応援してくれる方がたくさんいて幸せです」と笑顔で話している。
会期中には一部展示替えも予定。午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。
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