過去最大の165億円 岩出市当初予算案

 和歌山県岩出市は21日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は06年の市制施行後最大となる前年度比12億8050万円(8・4%)増の164億9550万円。災害時に飲料水などを供給することができる市民プールの建設や防災行政無線のデジタル化など、災害への備えに重点を置いた。特別会計や水道事業会計を含めた全体の予算額は、ことし4月から国民健康保険の運営が市町村単独から県と市町村の共同に変更されることによる特別会計の減少が影響し、1億6790万円(0・5%)減の305億3626万円。28日開会の2月定例市議会に提出する。中芝正幸市長は「財政の健全運営を軸としながら、重点事業にも対応できるようにした。市民の安心につながると思う」と述べた。

歳入 自主財源は前年度比7億3100万円(10・7%)増の75億3400万円。全体に占める割合は45・7%となっている。市税は、宅地開発による固定資産税の増加で9900万円(1・7%)増の58億4300万円。基金からの繰り入れ金は7億2000万円(679・2%)増の8億2600万円。重点事業を推進するため大幅に増えた。

 地方交付税は前年度と同額の32億5000万円を見込む。市債は1億400万円(14・9%)増の8億400万円を発行し、市債残高は18年度末で65億7324万円を見込んでいる。

歳出 自主財源は前年度比7億3100万円(10・7%)増の75億3400万円。全体に占める割合は45・7%となっている。市税は、宅地開発による固定資産税の増加で9900万円(1・7%)増の58億4300万円。基金からの繰り入れ金は7億2000万円(679・2%)増の8億2600万円。重点事業を推進するため大幅に増えた。

 地方交付税は前年度と同額の32億5000万円を見込む。市債は1億400万円(14・9%)増の8億400万円を発行し、市債残高は18年度末で65億7324万円を見込んでいる。

重点事業 重点事業は防災対策や下水道整備、学力向上など5分野で、総額は75・3%増の18億7648万円。市民プール建設事業に5億6974万円、防災行政無線のデジタル化には1億4746万円を充てる。

 市民プールは、市堀口の堀口プールと西国分の東公園プールが老朽化していることから、両プールを統合し、災害時の避難所となっている市民総合体育館と岩出中学校の隣接地に屋外浄水型の災害対応プールを建設する。災害時は1303人分の飲料水・生活用水を約30日分供給することができる設備とする。ことし6月から工事を始める予定で、来年7月のオープンを目指す。防災行政無線のデジタル化は18~20年度の3年間で取り組む。

 その他の新規事業では、JR西日本が18年度から2年計画で実施する岩出駅のバリアフリー化事業に必要な資金の一部を負担するため、7349万円を計上。六箇井用水路の浸水対策事業に690万円、小学校への専属ALT(外国語指導助手)の配置拡充に404万円などとなっている。

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