東日本大震災から7年が経過 ~「世界津波の日 高校生サミットin和歌山」開催へ~

二階 俊博

今年も3月11日を迎えました。
かけがえのない多くの命が失われ、東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から、7年の歳月が流れました。
私はその日、政府主催の「東日本大震災7周年追悼式」に出席しながら、改めて自然災害の脅威とそれに対する政治の責任を痛感致しました。
被災地では復興が一歩ずつ着実に進展しており、地震・津波被災地域では、生活に密着したインフラの復旧はほぼ終了し、住まいの再建も今春までに9割が完成する見通しであります。一方で、今なお7万人を超える方々が避難され、7年間にも及ぶ長期にわたって不自由な生活を送られている方もいらっしゃいます。ふるさとに戻る見通しが立っていない方々も数多くおられます。
私たち自由民主党は被災者お一人お一人に寄り添いながら、生活再建、産業・生業の再生支援など、復興を加速してまいります。
同時に、私たちは震災による大きな犠牲の下に得られた貴重な教訓をしっかりと胸に刻みながら、次の自然災害に対する「備え」を行わなければなりません。
私はその思いから、3年前に国連で11月5日を「世界津波の日」とすることを提案し、国連加盟国の全会一致で採択されました。自然災害との戦いは、世界共通の課題です。私は直後に、「世界津波の日 高校生サミット」の開催を提案しました。世界に私たちの経験や知識を共有し、次の世代の子どもたちにしっかりと地震・津波の教訓を伝えることが私たちの責務です。
高校生サミットは、一昨年に高知県で昨年は沖縄県で開催されました。世界の高校生が「津波」という共通のテーマで議論し交流する姿を見て、いずれ彼らが母国においてまた世界中で自然災害から一人でも多くの命を助ける役割を果たしてくれるものと実感させられるような、得難い機会となりました。
今年はいよいよこの高校生サミットが10月下旬に和歌山県で開催されることが決定しました。和歌山県、広川町、和歌山県教育委員会、広川町教育委員会が中心となり、準備を進めていただいています。世界約50カ国、日本全国の高校生が和歌山県を訪れ、和歌山県の高校生とさまざまな交流や研修を行いながら、意見を交わします。議論は全て英語で行われます。ぜひ、和歌山県民あげて「津波防災大使」である子どもたちの活躍、奮闘を応援していただきたいと思います。
そして、私たちは政治の責任として、国民の生命と財産を守るための「国土強靭化」を進めてまいります。「命の道」である高速道路の紀伊半島一周は必ず実現させます。次の世代に生まれ育った素晴らしい故郷を引き継ぐためにも。

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