友好の相互交流を 駐日アルゼンチン大使
日本とアルゼンチンの友好120年を記念した講演会が14日、和歌山県和歌山市西高松の県立図書館メディア・アート・ホールで開かれ、アラン・ベロー駐日アルゼンチン共和国特命全権大使が講演。両国の関係について「120周年は二国間の明るい未来を築く良い機会。経済、文化、スポーツとあらゆる分野の交流を活性化して相互理解を深め、共に歩んでいきたい」と話した。
わかやま南北アメリカ協会(迫間脩会長)が主催。250人がアルゼンチンの経済や文化にふれた。
ベロー大使は日本とアルゼンチンの近年の関係について語り、2016年の日系移民130周年や日本との間で結んだワーキングホリデー協定など新たな関係性から輸入の簡略化、減税などの経済活動が円滑になったと話した。
アルゼンチンでは経済が年3%ずつ成長しており、インフレの減少や雇用の増加とあらゆる分野が発展していることも報告。太平洋同盟に接近し、多国間貿易にも力を入れ始めたこと、G20の議長国として11月に日亜首脳会談を行うこととアルゼンチンの取り組みも紹介した。
日本企業のオイル・ガス田開発や農業における二国間のパートナーシップ協定といった日本からの支援を受ける一方で、食料供給国として農産物と海産物の活発な貿易やファッションブランドの日本進出など、今まで以上に活発な経済活動について希望を語った。
講演後は、ブエノスアイレスの港町で生まれたとされる激しいステップのアルゼンチンタンゴのステージと、南米の民族音楽・フォルクローレが演奏され、来場者はアルゼンチンの文化に親しんだ。
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