積極採用へ説明会 きのくにUターンフェア

 和歌山県内の企業が集まる合同説明会「きのくに人材Uターンフェア」(同実行委員会主催)が16日、和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開かれ、就職を希望する学生らが企業ブースを回って説明を聞いた。

 来年度卒業予定の学生や一般求職者を対象に、県内外で毎年15回ほど開催。今回は製造業、サービス業、卸・小売業を中心に史上最多の120社が参加した。

 3月に企業説明会など活動が解禁されてから最初の合同説明会。就職活動を始めたスーツ姿の学生が続々と会場に入り、それぞれのブースで企業の採用担当から説明者を聞き、真剣にメモを取っていた。

 採用活動は昨年に続き企業の採用意欲が高い「売り手市場」となっており、県内でも同じく優秀な人材を獲得しようと積極的に動いている企業が多い。しかし、県経営者協会がことし1月に実施した会員企業の調査によると、計画通りに採用できた企業は51・9%、やや少ないが32・9%、大幅減少が15・2%と約半分の企業が採用に難航しているという。説明会に参加しても応募者が少ない場合や、内定を辞退する学生が多いのが現状だ。

 県商工観光労働部では、対策としてUターン開催フェアをはじめ企業の情報提供を積極的に行い、暮らしやすさや家賃の安さといった和歌山で就職することのメリットをアピールしている。

 有田市から参加した専門学校生の望月優花さん(19)は「就職活動は始まってみると、難しいと思う部分が多い。仕事が決まるかどうかが心配。きょうはたくさん企業を回れたら」と話していた。

企業ブースで説明を聞く学生ら

企業ブースで説明を聞く学生ら

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