現職全員当選、維新が議席増 海南市議選
任期満了に伴う海南市議選は22日、投開票され、新市議20人が決まった。定数2減の中、現職17人全員が議席を守り、中西徹さん(45)が前回を上回る2689票で4期連続のトップ。新人は共産2人、維新1人が入り、維新は1議席増やした。当選者は党派別に無所属12、共産4、公明と維新が各2。投票率は前回の60・27%を大きく下回る55・28%にとどまった。
午後11時すぎ、中西さんは妻の葉子さん(42)と下津町上の選挙事務所に姿を見せ、集まった支援者一人ひとりと固い握手を交わすと、祝福の拍手が沸き起こった。
7日間を共に戦った陣営は、前原孝至さん(28)の発声で万歳し、馬場伸之後援会長(58)は「さらに票数を伸ばした力で、市政に活力を与えてほしい」とあいさつした。
中西さんは選挙戦を振り返り「肉体的、精神的にもつらかった」と漏らしながら「支援者の皆さんのおかげで素晴らしい結果になった」と感謝。今後については「財政健全化、官民連携事業、農業の活性化などに重点を置いている。海南市が厳しい状況を迎えると思われる10~13年後を見据えた政策を訴えたい。得票数に負けぬよう、全力で頑張ります」と力を込めた。
その後、鏡開きが盛大に行われ、中西さんの幼なじみの高垣力久さん(45)が乾杯の音頭を取り、杯を交わしながら当選を祝った。
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