事故を風化させない 福知山線脱線の慰霊祭

JR福知山線脱線事故から25日で13年を迎えた。JR西日本労働組合和歌山地方本部(田中明夫執行委員長)は24日、和歌山県和歌山市の屋形町カトリック教会で犠牲者の追悼慰霊祭を行った。

乗客106人、運転士1人、事故関連死2人の合計109人が犠牲になったことへの鎮魂と、JR西日本の不安全体質を改善して真の安全を願う決意と事故を風化させないという思いから行い、ことしで10回目。同組合員やOB、一般市民ら約20人が参列し、聖書の朗読や賛美歌の合唱などで犠牲者に哀悼の祈りをささげた。

田中執行委員長は「真の安全を求めていく会社にしていきたい。経営体質を改善していくための活動をしていきたい」と力を込めた。

礼拝に参列した大阪府河内長野市の松尾昌光さん(60)は「当事者として事故を忘れずに、起こさずにしていきたい」と話していた。

礼拝で犠牲者を弔う参列者

礼拝で犠牲者を弔う参列者

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