進化する捜査語る 近大で県警本部長が講演
和歌山県警の宮沢忠孝本部長は4日、紀の川市の近畿大学生物理工学部で講演し、遺伝子工学などを専攻する学生約170人に、科学・通信技術の発達に伴い進化している犯罪捜査の方法などについて話した。
同学部は県警と連携して交通安全や薬物乱用防止に関する講習会の開催や防犯ガイドブックの配布などに取り組んでおり、宮沢本部長を講師に招いた。
宮沢本部長は犯罪捜査で重視される証拠の変化を説明。以前は取り調べに基づいて作成する供述調書が中心だったが、容疑者が否認するケースが増え、人間関係の希薄化などで聞き込み捜査が難しくなっていることなどから、指紋や銀行の取引記録、DNA鑑定などを重視する捜査手法に力を入れていると話した。
DNA鑑定の活用例として、車上狙いで盗難車両の中にあったペットボトルから検出されたDNA型が容疑者のものと一致したケース、死体遺棄事件で車の中にあった血痕が容疑者のDNA型と一致したケースなどを紹介した。
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