カンボジア孤児院絵画展 22日までフォルテ

 和歌山県海南市出身のメアス博子さん(44)が代表を務める、カンボジアの孤児院「スナーダイ・クマエ」の絵画展が20日、和歌山市本町のフォルテワジマで始まった。22日まで。

 孤児院ができて、ことしでちょうど20年。メアスさんは2000年から運営に関わり、東京や神戸などで開く絵画展は10周年を迎えた。和歌山では8度目。

 施設は世界遺産のアンコールワットから車で10分ほどの場所にあり、身寄りのない子や虐待などで親と生活できない子が共同生活を送っている。

 今展では6歳から22歳までの20人が描いた作品を展示販売。収益は全て施設の運営費に充てる。子どもたちの成長を楽しみに来場する人も多く、昨年絵画展に足を運んだ同市の画家まつおさんが感銘を受け、ことし4月にカンボジアを訪問。ワークショップを開くなどのつながりも生まれている。

 会場には動物や花、自然を題材に、水彩やクレヨンなどで自由に描いた絵画がずらり。中には日本の富士山や、にぎりずしを描いた絵も並び、描いた子の名前や写真も添えられている。

 大作の共同作品(2㍍×3㍍)は「空を飛ぶもの」をテーマに、大空を舞うチョウやトンボを色彩豊かに表現。メアスさんは「カンボジアの子どもたちの絵を通じて、日本でも周りの子どもたちにもっとかかわりを持ち、関心を高めるきっかけになればうれしい」と話している。

 カレンダーやTシャツなどのグッズも販売。午前10時から午後5時まで。

色彩あふれる作品が並ぶ会場でメアスさん

色彩あふれる作品が並ぶ会場でメアスさん

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