九重雜賀の大吟醸酒に栄誉 クラマスター

 フランスを代表するホテルのソムリエらが審査する日本酒のコンクール「Kura Master(クラマスター)」で、㈱九重雜賀(和歌山県紀の川市桃山町元)の「山田錦 純米大吟醸 雑賀」が各部門のトップに与えられる審査員特別賞を受賞した。雜賀俊光社長は「トップソムリエに選んでいただき、大変うれしい」と話した。

 2回目となる同コンクールには県から14銘柄、計650銘柄の出品があった。「純米酒(精米歩合60%以上)」「純米大吟醸酒・純米吟醸酒(同60%以下)」「にごり酒」の3部門が設けられ、現地時間の6月4日、プラチナ賞74銘柄、金賞138銘柄を選出。プラチナ賞から3部門合わせて上位12銘柄が発表され、「山田錦 純米大吟醸 雑賀」も選ばれた。

 7月3日にはパリで上位12銘柄から最高賞のプレジデント賞1銘柄と、各部門から1銘柄ずつ審査員特別賞を発表。同商品は県の銘柄では初となる審査員特別賞に輝いた。

 24日には雜賀社長や「Kura Master」の宮川圭一郎運営委員長、県酒造組合連合会の中野幸生会長らが県庁に仁坂吉伸知事を訪問し、受賞を報告。雜賀社長は「日本の食酢文化とフランスの食酢文化を融合していければ」と展望を語った。

仁坂知事に受賞を報告する雜賀社長(中央)

仁坂知事に受賞を報告する雜賀社長(中央)

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