未来の才能を伸ばす 東京芸大公開レッスン
和歌山県立図書館と東京藝術大学音楽学部による「早期教育プロジェクト2018」が5日、和歌山市西高松の同館メディア・アート・ホールで行われ、小中学生が同市出身のバイオリニストである澤和樹学長から公開レッスンを受けた。
同プロジェクトは子どもたちの可能性を発掘し、未来に向けて成長させ、夢をかなえてもらおうと同大が実施しており、県内では4年目の開催。ことしは兵庫や大阪などから参加した5人がレッスンを受けた。
生徒はバッハやモーツァルトなどそれぞれの課題曲を演奏し、澤さんが各部分の表現や演奏技術を実際に演奏しながらアドバイス。生徒は澤さんの指導を受けながら弓の持ち方や弦の押さえ方などを調整し、真剣なまなざしで40分のレッスンに取り組んだ。
レッスンを終えた兵庫県西宮市の伊藤柚葉さん(10)は「弦を指で押さえるときに、力を緩めすぎないようにするのが難しかった。体は動かさず、ビブラートをかけて、当たり前のことに注意しながら、先生に言われたことに気を付けて演奏していきたい」と話していた。
澤さんは「4回目となったが、期待以上に来てもらいたい人材が集まっている。いろいろなところからプロジェクトの依頼が来ているので、できる限り広げていきたいと思う」と手応えを語った。
公開レッスンの前には、同大音楽学部4年の内尾文香さんと県出身のピアニスト・村田千佳さんによる「ランチタイムコンサート」も開かれ、ドビュッシーの「バイオリン・ソナタ」など3曲を演奏した。
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