車椅子利用者も海へ 磯の浦でサポート企画

 和歌山県和歌山市の磯の浦海水浴場で18日、車椅子利用者が海水浴を楽しめる「ユニバーサルビーチイベント」が開かれ、男性ら3人が寄せる波に乗って楽しんだ。

 車椅子利用者は、水陸両用の車椅子「ヒッポ・キャンプ」に乗り換えた後、波打ち際まで長く敷かれたビーチマットの上を移動して海へ。付き添ったサーファーやライフセーバーら4人は、海に到着すると、利用者の足に水をかけたり、話したりしながら沖の方向へと導き、時折寄せる大きな波のうねりに身を任せる楽しみをサポートした。

 須磨海岸でも同様の経験のある京都から訪れた男性(42)は「前から海が好きでした。磯の浦はきれいです」、友人の女性(34)は「車椅子利用者も楽しめる所を探し出掛けています。次はダイビングも一緒にしてみたいです」と笑顔だった。

 海岸の管理者の(一社)マリンパーク磯の浦代表理事の杉本慶蔵さん(80)は「学校や施設からの申し込みにも対応します」、県サーフィン連盟の梅本利樹会長と、和歌山ライフセービングクラブの入口博文さん(45)は「障害のある人も毎日違う状況が楽しめる海の魅力を味わってほしい。私たちがバックアップします」と話していた。

 同サービスは無料で利用できる。問い合わせは同施設(℡073・452・2737)。

サポートを受け水陸両用の車椅子で海に出る男性

サポートを受け水陸両用の車椅子で海に出る男性

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