成年後見の説明開始 3日~家裁妙寺出張所
紀の川市の粉河、那賀地区や伊都橋本地域を管轄する和歌山家庭裁判所妙寺出張所(かつらぎ町)で成年後見制度の利用手続きの説明が受けられず、地元の弁護士や福祉関係者が改善を求めてきた問題で、和歌山家裁は3日から、同出張所でも予約制で手続き説明を開始する。
成年後見制度は、認知症や知的障害などで判断能力が十分でない人に代わり、親族や弁護士、社会福祉士などの専門職が後見人となって財産の管理や施設利用の契約などを行う。家裁は、制度を利用する前に職員から手続きなどの詳細な説明を受けるよう求めているが、これまでは和歌山市の家裁本庁と田辺、御坊、新宮各支部でしか行っておらず、支部がない伊都橋本地域の住民は、説明を受けるために家裁本庁まで足を運ばなければならなかった。
和歌山家裁によると、同出張所での手続き説明は電話(℡0736・22・0033)で予約し、日時を調整する。
同出張所での手続き拡大と伊都橋本地域への家裁支部設置を訴えている橋本市の堀江佳史弁護士(43)は「(支部設置に向け)まずはここから改善しようとしてきた点で、今回の決定は重要な第一歩だ。今後は説明が受けられることを地域の人に知ってもらう努力が必要になる」と話した。
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