愛らしい創作人形も 辻さんマニエールで作品展

 和歌山県和歌山市吉礼の辻迪子さん(72)の作品展「私の好きなもの 古裂(こぎれ)・ちりめん・キルト展」が10月31日まで、同市禰宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれている。

 母親の影響で、もともと手芸や裁縫が好きだった辻さん。二十数年前にパッチワーク教室に通い始め、以来、自身の着物や譲ってもらった古布でリメーク作品にも取り組む。今も「一日じゅう手を動かしていたいほど大好き」で、公民館でパッチワーク教室の講師を務めている。

 同店では2度目の展覧会。パッチワークのタペストリーの大作の他、バッグや人形、洋服、小物など約70点を展示。中でも特に思い入れがあるのは、数年前に出掛けた展覧会で「ぜひ作りたい」と一目ぼれし、このほど完成した創作人形「ぶす姫」。

 着物姿で顔はふっくら、どこかとぼけた表情で、愛きょうたっぷり。髪の毛の部分には刺しゅう糸の束を使い、写真などを頼りに姉妹のイメージで2体を仕上げた。かんざしなどの小さな髪飾りも手作りで「見よう見まね、自分流に仕上げました。髪の毛やほっぺは、まだまだ工夫が必要。また挑戦したいですね」とにっこり。

 その他、最近習い始めたという鮮やかな紀州手まりの作品も並び「見た方が思わずほほ笑んだり、人形たちに声を掛けながら楽しんでもらえるとうれしいです」と話している。

 午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

「ぶす姫」や紀州手まりの作品と辻さん

「ぶす姫」や紀州手まりの作品と辻さん

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧