台風21号の停電長期化陳謝 関電和歌山支社

台風21号から1週間以上が経過し、県内で約3000軒の停電が復旧していない状況を受け、関西電力和歌山支社の近藤忠司支社長は12日午前、和歌山県庁で記者会見を開き、陳謝した。

近藤支社長は冒頭で「長時間にわたり停電を発生させまして、県民の皆さまに大変ご迷惑をお掛けしていることを改めてお詫び申し上げます」と頭を下げた。

台風の被害では、200本程度の電柱損壊や電線の断線があり、県内で大規模な停電が発生。工事車両が進入できない山間部では復旧が遅れているが、現在は東京電力や四国電力の応援を受けるなど、1000人体制で作業にあたっている。停電が続く田辺市龍神村や紀美野町、有田川町には発電機車を配備したという。

近藤支社長は長期化する停電の原因について「倒壊樹木が道路をふさいだことが復旧の遅れの原因となっていると申し上げてしまったが、決して主因ではない」と言及。「甚大な設備被害や、強風、飛来物の影響で電柱が倒壊、高圧配電線が至る所で断線した」と述べ、「樹木倒壊を、道路が復旧できないことにつなげてしまった」と訂正した。

また当初、7日におおむね復旧するとしていたが、いまだ停電中の地域があることを改めて謝罪。全面復旧の時期については明確にせず、「最大限やれることをやりたい」と話した。

関西電力は停電中の全戸対象に、ポータブル発電機を貸し出す。詳細は送配電ダイヤル(0800・777・3081)。

会見で停電について説明する近藤支社長㊨

会見で停電について説明する近藤支社長㊨

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