ルール守って無事故 秋の交安運動始まる

 秋の全国交通安全運動が21日から始まり、和歌山県内各地でも街頭啓発や活動開始のセレモニーなどが行われた。

 和歌山市小雑賀のスーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店では街頭啓発があり、ことし初めて委嘱された交通安全大使「ソレイユ」の女子大学生らが買い物客にチラシなどを配った。

 交通安全協会、交通指導員ら約40人が参加し、啓発用のポケットティッシュや反射材など350セットを配布。「きょうから交通安全運動です」と来店者に呼び掛け、交通ルールを守る意識を高めるよう訴えた。

 和歌山東署の竹中将之交通課長(42)は「東署では昨年より人身交通事故の件数が増えているので、運動を機会に交通ルールを再認識し、安全運転で事故を起こさないようにしてもらいたい」と話していた。

 30日までの運動期間中、同署では子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の事故防止、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の事故防止、全ての座席でのシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶を重点に、自転車の指導や安全運転サポート車の試乗会などを実施する。

啓発グッズを配るソレイユの3人

啓発グッズを配るソレイユの3人

 岩出署では前日の20日、岩出市高塚の同署で運動の出発式を行った。

 雨のため県立那賀高校駐車場から会場を屋内に変更。予定されていた同校吹奏楽部の演奏や和歌山バトンによる演技は中止となったが、署員や県警交通機動隊員ら約50人が出席し、交通事故抑止へ士気を高めた。

 東山一樹署長はあいさつで、同署管内で発生した人身交通事故について、ことし1月から8月末までは182件で、前年同時期の235件から減ったことを話し、「痛ましい死亡事故も起きている。住民の交通安全意識が高まるよう、取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 那賀高吹奏楽部2年の前﨑未菜実さん(16)と小谷綾音さん(17)は「交通事故のない安全で安心な暮らしのために、自分たちが交通ルール、マナーを守って思いやりのある行動をとります。私たち高校生から交通安全の輪を広げていきたい」と宣言した。

 同署管内では期間中、日没の時間帯に警察官が街頭に立ち、市内の商業施設で啓発グッズを配るなどして交通安全を呼び掛ける。

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