認知症との共生 紀美野町とエーザイが協定

和歌山県紀美野町と医薬品大手のエーザイ㈱(本社=東京都文京区)は、「認知症と共生する地域づくり」に関する連携協定を締結。同社と全国の自治体との協定は141カ所目で、県内では御坊市、海南市に続き3カ所目となった。

同町の高齢化率は8月末現在で45・06%に上る。協定により、同社は認知症に関する町民の理解を深めるための啓発をはじめ、医療・介護関係者への研修への協力や情報提供、認知症による徘徊(はいかい)者の早期発見に有効な電子機器の紹介といったさまざまな情報提供などで協力する。

協定締結式は町役場で行われ、寺本光嘉町長と同社の林秀樹代表執行役日本事業担当兼CIOが協定書に調印。寺本町長は、同社が世界で初めてアルツハイマー型認知症治療薬を開発・販売したことにふれ「高齢者の多い本町のパートナーになっていただけることを力強く感じる」、林代表執行役は「皆さんと手を取り合いながら、認知症と共生する地域づくりに貢献したい」と話した。また2人は、専門の研修を受けた認知症サポーターであることを示すオレンジリングを手首に、握手を交わした。

協定書を手にする寺本町長㊧と林代表執行役

協定書を手にする寺本町長㊧と林代表執行役

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