わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。

サイクリング情報満載　ぐるリンマップ完成

　紀の川エリア観光サイクリング推進協議会は、秋のサイクリングシーズンに自転車で地域のレストランやカフェなどを巡ってもらおうと、店舗の魅力などを紹介する「ＫＩＮＯＫＡＷＡぐるりん♪マップ」を作成した。サイクリストに優しい宿泊施設や医療機関、自転車店などの情報を掲載し、初心者でも安心して走ることができる。同協議会事務局の那賀振興局企画産業課は「紀の川エリアは平坦な道が多く、初心者でも走りやすい。地図を手にゆっくり景色を楽しみながら、お店を回ってほしい」と話している。

　同協議会によるサイクリングマップの作成は、２０１６年に「食べちゃえ！きのかわ」を作成して以来２回目。ぐるりんマップは、バイクスタンドや空気入れ、工具を備え、立ち寄ったサイクリストに給水や割引などのサービスを提供する「紀の川サイクリストおもてなしスポット」を前回から７スポット増やした。デザインもイラスト中心から写真中心に変更し、同協議会は「ＳＮＳでの発信やインスタ映えを意識しています」と狙いを語る。

　同協議会によると、岩出、紀の川両市の「紀の川エリア」を走るサイクリングは平坦な道が比較的多いことなどからサイクリストの間で人気が上昇。サイクリング環境の整備を通じた地域活性化に取り組む自治体の関係者が視察に訪れることもよくあるという。今月１３日に京阪神エルマガジン社から発売された「サイクリングを楽しむ本　関西版」では、「いま走りたいサイクリングコース１０選」の一つに選ばれた。同課の片岡知美主査はコースの魅力について「私もサイクリング初心者ですが、川沿いを走るのは気持ちが良く、とても爽やかな気分になります。あっという間に２０㌔を走っていました」と話す。

　マップは自身もサイクリストのデザイナーがデザイン。折り畳み時の大きさが縦１４㌢、横７㌢とコンパクトなため、ポケットに入れて携帯することができる。旬のフルーツを使ったフレンチトーストが味わえるカフェや備長炭を使ったラーメン店など個性豊かな飲食店や農産物直売所、土産物店、リフレッシュ入浴施設などを掲載。同振興局や自転車店、道の駅などで手に入れることができる。

　「おもてなしスポット」を巡ってシールを集めると、集めたシールの枚数に応じて豪華賞品が当たる「ＫＩＮＯＫＡＷＡぐるリン♪ラリー」も１０月１日から１２月２１日まで開催する。抽選で折り畳み式自転車や地元産のフルーツ詰め合わせなどの豪華賞品が当たる。応募は１９年１月１８日締め切り（当日消印有効）。

　片岡主査は「マップにはサイクリストが欲しい情報が詰まっていると思います。サイクリストはまだまだ男性が多いので、女性にも多く来ていただき、気軽に楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

　問い合わせは同協議会事務局（℡０７３６・６１・００１４）。