乗合タクシー知って 19日~和佐で実証運行
交通が不便な地域の移動手段確保のため、和歌山市が検証を進めている「デマンド型乗り合いタクシー」で、和佐地区での実証運行が19日に始まる。新たな取り組みのため住民への周知に課題があり、先行して実証運行した加太、小倉、湊地区での利用率は低調という。市交通政策課は「多くの方に広く知ってもらい、まず一度体験してもらいたい」と積極的な利用を呼び掛けている。
デマンド型タクシーとは、公共交通機関の需要が少ない地域や、道が狭く大きな車両が運行できない地域などで、一般のタクシーの車両を利用して交通手段を確保する制度。路線バスのように時刻、運行ルート、停留所などが設定され、利用者から予約があった場合に運行する。
安全性や経路、所要時間や運賃などを検証する実証運行は、和佐地区に先駆けて、加太地区で昨年度、小倉、湊地区でことし9月から今月にかけて順次行われた。事前に対象地域にチラシを配るなどしたが、住民に広く知られるには至っておらず、利用は伸びていないのが現状という。
和佐地区の実証運行は19日から11月7日まで。ルートは、下和佐自治会館、禰宜自治会館の2カ所からJR和歌山線の布施屋駅に接続する2系統。一日4往復8便が設定されている(ルート、時刻表は別掲)。運賃は200~300円。乗車定員は4人で、利用には2時間前までの予約が必要。
運行ルートや時刻表は市ホームページ(http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/douro_kouen_machi/1007740/1021406.html)で公開している。
タクシーの予約、問い合わせは運行会社の第一交通(℡073・452・2351)へ。
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