智弁4強で選抜当確 宿敵・大阪桐蔭を破る

2018年度秋季近畿地区高校野球大会の準々決勝が27、28日、神戸市のほっともっとフィールド神戸であり、智弁和歌山(和歌山県1位)は28日の第3試合で3季連続の甲子園優勝を目指す大阪桐蔭(大阪2位)を5―2で撃破し、来春の選抜大会出場を確実にする4強入りを果たした。17年春の近畿大会から続いていた対大阪桐蔭戦の連敗を5で止め、次は11月3日に明石商業(兵庫1位)と対戦する。市和歌山(県2位)は27日の第3試合で龍谷大平安(京都3位)と対戦し、4―5でサヨナラ負けを喫した。

◇準々決勝

大阪桐蔭 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
智弁和歌山 0 4 1 0 0 0 0 0 X 5

〔大〕新井、中田、髙野―石井〔智〕池田泰、池田陽―東妻▽2塁打=山田(大)池田泰(智)
智弁は1点を追う2回裏、連打と内野ゴロで2死2、3塁とし、8番の池田泰の遊ゴロが内野安打となり同点。綾原の中前適時打、2者連続の押し出しでこの回4点を挙げた。3回は相手の失策に乗じて2死2塁の好機をつくり、池田泰の中越え適時2塁打で1点を加えた。

先発の池田泰は立ち上がりに1点を失うも、スライダーやチェンジアップを低めに集め、フライの山を築いた。8回には2死から1点を与え、2死2塁で4番を迎えたが二ゴロに仕留めた。9回は池田陽が締めた。

8月に髙嶋仁前監督の後を受け継いだばかりの中谷仁監督は「智弁和歌山として、大阪桐蔭に一矢報いたいという気持ちでやってきた」と勝利を喜び、「選手が気持ちを前面に出し、集中して結果を出してくれた。池田泰は逃げずに素晴らしい投球をしてくれた」とたたえた。

好投した池田泰は「大阪桐蔭の打者は振ってくるので変化球を多めに、丁寧に投げることを意識した。落ち着いて投げることができた」と胸を張り、黒川主将は「絶対に勝つつもりだった。次も準備を怠らないようにしたい」と次戦を見据えた。

大阪桐蔭の西谷浩一監督は「1、2点ずつ返そうとしたが思うようにいかず、苦しい展開になった。点差が開いたことで、池田投手に余裕を持って投げさせてしまった」と悔しさをにじませ、4回5失点で降板した先発の新井は「気持ちが空回りし、球が高めに浮いてしまった」と反省を口にし、「智弁和歌山は今までで一番強力な打線で、1球1球考えて投げないといけなかった」と話していた。

宿敵・大阪桐蔭を破り、喜ぶ智弁の選手たち

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