大川プロ初優勝 きいちゃんカップゴルフ

第3回きいちゃんカップ・わかやま県オープンゴルフ選手権競技(山下郁夫大会会長)が7日、和歌山県かつらぎ町の紀伊高原ゴルフクラブで開かれ、総合の部では、緊迫したプレーオフを制し大川詩穏プロ(和歌山市)が初優勝を飾った。初日が濃霧のため中止となり、一日だけの大会となったが、プロ・アマ合わせて103人が、18ホール、パー72のコースに挑んだ。総合の部優勝の大川プロは、プロの部と合わせて二冠を獲得。アマチュアの部では、左近哲也選手(大阪・泉佐野市)が2年ぶり2回目のチャンピオンに輝いた。アマチュアの部で唯一の女子・高木美咲選手(印南町)は7位と健闘した。

同選手権競技は、2015年の『紀の国わかやま国体』を記念して、翌年から始まった県ゴルフ連盟主催のプロ・アマ参加の大会で、第1回は国木原ゴルフ倶楽部(紀美野町)、第2回は紀南カントリークラブ(印南町)で開かれた。第3回となった今回は、国体のゴルフ競技少年男子の会場となった自然豊かなコースで、日に日に濃くなる紅葉が、選手たちを出迎えた。

競技は、一日だけの決勝ラウンドとなり、プロ30人、アマ73人が29組に分かれて、スコアメークを競った。

総合の部の優勝争いは、大川詩穏、田中一輝両プロがグロス68で並び、大会初のプレーオフに突入した。最初の18ホールでは、田中プロのバンカーショットがさえ、両者パー(5打)、続く1番でも、ともにパー(4打)で2番のショートホールへと決戦の場は移った。ここでパー(3打)の田中プロに対し、大川プロが絶妙のティーショットを放ち、1パットでバーディー(2打)を決め、優勝を引き寄せた。

総合の部の上位は、1位から5位までプロが独占し、アマチュアの部優勝の左近選手は6位、同2位の大原嗣政選手は11位だった。

表彰式で、、山下大会会長は、生涯スポーツとしてのゴルフの魅力や、初心者スクールの開設など、新たな人材育成への取り組みを紹介しながら、大会に参加したプロ、アマのトップ選手たちに協力を願った。

同ゴルフクラブの島正博理事長は「ゴルフは人の絆を深める。大きなイベントは気持ちを高め、人々の心をつないでくれる。和歌山を中心に活躍されているプロ、トップアマチュアの皆さんには、ゴルフを愛する仲間や観客の声援に応え、この大会をより大きく育てていただくようお願いする」と期待を込めた。

島理事長から、優勝者(総合)への副賞として、㈱島精機製作所賞を贈られた大川プロは「この舞台に立てて、本当にうれしい。一緒の組でプレーしたメンバーにも恵まれ、みんなに応援してもらい感謝の気持ちでいっぱいだ。この優勝をステップとして、これからも良い成績が残せるように頑張る」と、さらなる飛躍を誓った。

アマチュアの部優勝の左近選手は「和歌山の皆さんの応援のおかげで優勝できた。大会の運営も、コースも素晴らしかった」とプレーを振り返りながら、優勝をかみしめた。

プロ&アマトップ10

【プロの部】
①大川詩穏(和歌山市)OUT35IN33G68②田中一輝(大阪・羽曳野市)36、32G68③小泉洋人(大阪・堺市)35、36G71④岡地直紀(東京・杉並区)39、33G72⑤小林浩二(大阪・池田市)37、35G72⑥田保龍一(奈良・桜井市)38、35G73⑦中田正憲(岩出市)37、36G73⑧岩崎幸司(田辺市)37、36G73⑨瀧山侑輝(同)36、37G73⑩井上敬太(すさみ町)39、35G74

【アマチュアの部】
①左近哲也(大阪・泉佐野市)OUT36IN36G72②大原嗣政(和歌山市)39、35G74③田畑惠司(紀の川市)37、37G74④林禎治(和歌山市)37、37G74⑤長岡正博(日高川町)36、39G75⑥雑賀郁生(和歌山市)40、36G76⑦高木美咲(印南町)39、37G76⑧小林敬明(有田川町)40、38G78⑨坂口雅彦(紀の川市)38、40G78⑩辻田晴也(和歌山市)41、38G79

きいちゃんと一緒に2冠の大川プロ㊧アマ優勝の左近選手

きいちゃんと一緒に2冠の大川プロ㊧アマ優勝の左近選手

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