2人一組で響く表現 文化協会総合美術展
2人一組でテーマを決め、一つの世界を表現する全国的にも例のないユニークな展覧会「第65回総合美術展」が15日、和歌山市民会館で始まった。18日まで。【後日写真特集】
和歌山文化協会(森本光子会長)主催。華道部員と各分野の会員がペアとなり、日本画や洋画、写真、俳句や書などと生け花が融合した多彩な66点が並ぶ。
初日には来賓を迎えてテープカット式があり、森本会長は「会場を彩る作品は素晴らしい、すごい、すてき、の『3S』の言葉に尽きます。どうぞご覧になってください」とユーモアを交えてあいさつした。
作品は、色みや素材感を合わせたもの、作品から想像を膨らませて花との共通点を見いだしたものなど、さまざま。
2羽のオシドリをモチーフにした森本会長の愛らしい紅型(びんがた)作品にミニコチョウランやマツ、ツツジを生けた中本洋甫さんは「雰囲気を大切に。作品の背景に竹と梅があったので、私は松を添えました」とにっこり。
天守閣の再建60周年を記念し、尾花正啓市長が描いた和歌山城の水墨画には、岩井利子さんが極楽鳥花やマツ、ランを厳かに生けている。
来場者は組み合わせの妙を楽しみながら見入り、華道部の谷口麗甫部長は「珍しい展覧会だと毎年好評です。互いに響き合うよう知恵を絞って表現した世界を、じっくり楽しんでいただければ」と話していた。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。
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