ぶらくりにてるてる坊主 付属中アートPJ
和歌山大学付属中学校(和歌山県和歌山市吹上、矢野勝校長)の3年生によるアート・プロジェクト「あした天気になぁーれ!」が15日まで、同市のぶらくり丁で開かれている。
卒業を控えた3年生による卒業制作で、ことしで9回目。昨年12月に県立近代美術館、1月にぶらくり丁の2カ所で実施。生徒140人が作ったてるてる坊主約140個がぶら下げられている。てるてる坊主は新聞紙とごみ袋をサテン生地で包んだ頭に生徒それぞれの古着を胴体として縫い合わせたもの。一人ひとりが進路や未来への希望など、今の思いを込めて色を塗った。
今回のテーマは、入試が迫り、進路に不安や焦りを抱える3年生が悩みの雨雲を晴らして明るい心で笑顔で進めるようにと考案。人の往来があるぶらくり丁で展示するため、通行人の邪魔にならないように、また商品をぶら下げて売っていたぶらくり丁の由来にちなんで、地面に置かない形の作品を作ることにした。丸い頭に絵を描くのは難しく、何度も塗り直したという。
制作を指導した美術科の飯村浩晃教諭は「毎年作っている先輩の姿を見て楽しみにしていた様子。イメージを実現することで生徒たちが成長してくれているとうれしい」と話している。
作品はぶらくり丁、中ぶらくり丁、東ぶらくり丁、みんなの学校で生徒の作品設計図とともに展示している。問い合わせは同校(℡073・422・3093)。
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