来季のV字回復銘柄を探れ 新春株式講演会
岡三証券和歌山支店(上場孝支店長)は21日、新春株式講演会を和歌山県和歌山市友田町のホテルグランヴィア和歌山で開き、個人投資家ら約100人が、資産運用のノウハウやことしの株式相場の展望などを学んだ。
上場支店長はあいさつで、えとの相場格言で亥年は「固まる」とされていることから、地固めの年となることに期待を示した。
同社投資戦略部日本株式戦略グループ長の小川佳紀さんは「2019年の日本株相場展望と投資戦略」と題して講演。ことしの日本の相場について「世界景気の減速懸念が強まっていることから、前半苦戦、後半持ち直し」と想定した。
その上で、10月に消費増税を控えていることから、消費の落ち込みなどは避けられないとの見方を示し、「後退こそしないが減速するとの認識の下で投資戦略を考えるべき」と指摘。注目株として、景気変動などの影響を受けにくく、成長性が高い消費や医療、人材、インターネット、運輸関連などの「ニュー・ディフェンシブ株」を挙げ、「マーケットは来期をみている。来期の業績がV字回復する銘柄に投資妙味がある」と、具体的な銘柄を挙げながら説明した。
また、最高益更新見込みの中小型株や業界のプラットフォーマーを目指すもの、業務効率化を支えるITサービス関連、キャッシュレス決済普及の追い風を受ける銘柄に注目したいと述べた。
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