自民党を代表して安倍総理に質問 ~「平成最後の国会」はじまる~

二階 俊博

第198回通常国会が開会されました。5月に皇位継承を控える中、「平成最後の国会」が始まりました。私は安倍総理の施政方針演説に対し、自由民主党を代表して質問に立たせて頂きました。
私自身、昭和58年の初当選以来、郷里和歌山の皆さんのご支援のお陰で、平成のはじめから今日に至るまで、継続して国政に参画させて頂きました。「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています。」昨年末、天皇陛下が心境を吐露されました。私も子供の頃の戦争体験を胸に政治の歩みを続けて参りました。そして今、「平成最後の国会」が開会され、「平和」の重みを噛みしめ、改めて苦難の時代を生き抜かれた先人に感謝の気持ちを捧げたいと思います。
私は主に以下の項目について安倍総理に質問を致しました。
――自衛隊の国民による評価について
日本が戦後貫いてきた「平和外交」の道のりは、国際社会から高く評価されています。昨年末の世論調査において、平成の最も良い政治的な出来事の第1位として、「国連平和維持活動、PKO協力法」の成立があげられました。自衛隊の国際貢献が国民に広く認められ、高く評価された証です。
また、「災害派遣」や「災害復興」で、自衛隊が国民の信頼を得ていることは、ご承知の通りであります。一方で、自衛隊を憲法違反だと主張し、その存在すら認めて来なかった政治勢力が存在していたのも事実であります。平成の時代を通じた自衛隊に対する「国民の評価」について質問を致しました。
――国土強靭化への決意
平成は自然災害との闘いの時代でもありました。昨年、これまでの様々な災害を受けた経験を踏まえ、全160項目、総額7兆円規模の「3カ年の緊急対策」が、安倍総理指示の下、取りまとめられました。
私は、政府のこの対策を高く評価する一方で、更に、一歩踏み込んだ「国土強靱化」の取り組みが必要であると再認識しており、「3カ年の緊急対策」の後を見据えた対応が求められています。亡くなられた多くの御霊におこたえするためにも、「防災・減災、国土強靱化」の努力は、たゆまなく続けなければなりません。安倍総理の決意を問いました。
――観光政策
観光産業の発展は、平和の象徴であると考えます。平成という平和な時代に、観光がわが国の基幹産業のひとつに成長したことは誠に感慨深いものがあります。「観光立国・日本」を作ることが、新たな時代におけるわが国の役割であると考え、総理の考えを伺いました。
――がん対策
がんにかかる方は年間百万人近くおり、大変多くの方が、この病気と日々闘っています。ある日突然がんと宣告され、眠れない日々が続く肉体的・精神的負担を考えれば、政府が、患者の皆さんや、ご家族に寄り添い、手厚い支援を用意すべきことは当然です。日常生活と治療の両面で身近に相談できる体制の拡充と、医療関係者への支援体制について総理の考えを伺いました。
――林業政策
林業従事者の減少や高齢化によって、手入れもされず、放置されている森林の「保全と育成」は、全国的な課題です。
山を守らなければ、「保水」や「山崩れ防止」などの機能も果たせません。「林業再生」には、公共建築物に国産材を利用するなど、需要を積極的に掘り起こしていくことが必要です。税制を含めた「林業再生」への、力強い方針を確認しました。
――長期政権への戒め
様々な課題を解決し、実行するには、「政治の安定」と「政治家の自覚」が何よりも重要であります。従って、長期政権の中で生じやすい「驕り」や「ゆるみ」は決してあってはならないという事を訴え、質問を終わりました。
尚、私の代表質問及び安倍総理の答弁の詳細は自由民主党ホームページに掲載していますので、ご一読頂ければ幸いです。

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