防災拠点に拡張整備 わんぱく公園工事中
和歌山県海南市大野中の海南中央公園(わんぱく公園)で、防災機能を備えた地域の拠点施設として拡張整備をする計画が進んでいる。多目的広場なども建設し、新たなにぎわいの創出も目指しており、2023年度の完成を予定している。
市によると、計画地は「わんぱく公園」として活用されている既存のエリアと、大池の一部と内池の埋め立てでできる広場。屋根付き多目的広場やパークゴルフ場、自然学習施設などを設ける。
広場は、災害時には防災ヘリコプターの場外離着陸場や応急仮設住宅用地として活用できるよう計画。平常時も災害時も利用できる二面性を備えた都市公園として、海南市のシンボルともなるにぎわい空間をつくり出そうと計画している。
同公園は00年、「自由に遊べるみんなの裏山」をコンセプトに開設。阪和自動車道海南東インターチェンジからのアクセスも良く、県内外から年間約17万人(16年度)が訪れているが、施設の老朽化や、利用者の中心が子育て世代で、高齢者や若者の利用が少ないことなどが課題となっている。
拡張整備に向け、17年5月に策定した「(仮称)海南市中央防災公園整備基本構想」を基に、利用者や市民の意見も採り入れて、整備基本計画を策定。現在、池を埋め立てて広場を拡張する工事などが行われている。
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