徳川家の遺産を展示 枝曾丸さんコラボ企画

和歌山城跡の埋蔵文化財発掘調査の成果を展示する企画展「眠りから目覚めた徳川家の遺産」が10日まで、和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館展示室で開かれている。入場無料。

徳川家和歌山城入城400年記念公演として、10日に同館小ホールで行われる桂枝曾丸さんの落語会「わかやま芸品館其の十八」とのコラボレーション企画。枝曾丸さんの和歌山弁落語に登場する人物にも縁があるさまざまな遺物を通して、落語が好きな人、歴史が好きな人両方に楽しんでもらおうと開催し、市スポーツ振興財団埋蔵文化財センターの調査資料約150点を見ることができる。

御橋廊下の礎石の写真、二の丸にあった石組みの地下室である穴蔵、昨年見学会を実施した市民会館(仮称)市民交流文化センター建設地にあたる三の丸にある安藤・水野家の家老屋敷の様子が分かる写真パネルなどが並ぶ。屋敷から見つかった水琴窟の遺構や家老屋敷の家紋瓦も展示している。

市民会館は「それぞれのファンに和歌山の魅力をたくさん伝えられたら」と話している。

展示は午前10時から午後4時(10日は午後5時半)まで。

落語会は午後2時開演。紀州徳川家初代・頼宣らが登場する古典落語「苫が島」をアレンジした「友が島」や、和歌山弁落語の新作を上演する。チケットは前売り2500円、当日3000円。

問い合わせは同館(℡073・432・1212)。

水琴窟の遺構(手前)や調査地の写真が並ぶ

水琴窟の遺構(手前)や調査地の写真が並ぶ

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