山里を彩るキルト展 紀美野の蒲公英工房で

 全国各地で活躍するキルト作家・黒田街子さん主催の第2回「淡墨桜プチキルト展」が31日まで、和歌山県紀美野町奥佐々の蒲公英(たんぽぽ)工房で開かれている。丹精込めたキルト作品が古民家の部屋に並び、見頃を迎えたウスズミザクラやモクレンと調和した風情も楽しめる。

 展示されているキルトは、壁面を覆う大作から額に入った小さなものまで約70点。金沢、福岡、岡山、鹿児島など各地で活動する黒田さんの門下生らの作品で、幾何学模様や自然の情景など、思い思いのテーマで制作している。

 母屋の他、別棟の「茅(かや)ぶきの家」にも展示され、山間の豊かな自然が手仕事の美しさを引き立てている。

 蒲公英工房は、黒田さんが20年ほど前から古民家の改修を進めてきた拠点で、伝統的な工芸や食事への興味を追求する活動に取り組んでいる。「ここに来ると安らぐと言われることがうれしいです」と話し、来場を呼び掛けている。

 入場料500円(喫茶付き、道補修の協力金として)。展示は午前10時から午後4時まで。

 31日午後1時から3時までは「古事記・日本書紀歌謡」が開かれ、会費1000円で参加できる。

 問い合わせは黒田さん(℡090・1078・9473)。

「茅ぶきの家」に並ぶキルト作品

「茅ぶきの家」に並ぶキルト作品

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