雑賀崎の観光拠点に 市民が古民家を寄贈

 和歌山市雑賀崎の観光と地域交流拠点整備に向け、地域の古民家が市医師会の事務局長・小川博嗣さんから市に寄付され、3月29日に市役所で寄贈式が行われた。

 雑賀崎地区は船上での魚介販売や日本の夕日百選に選ばれるなど観光名所も多く、またイタリアの海洋都市アマルフィと海岸沿いの景観が似ていることから、2月にはアマルフィのダニエレ・ミラノ市長を迎えたシンポジウムも行われている。

 寄贈された物件は築120年以上、広さ417平方㍍。木造瓦ぶき2階建てと平屋建ての居宅、2階建ての倉庫。雑賀崎漁港の近くで、その広さから地域の集会にも使われたという。

 小川さんは「台風などもあり、建物はかなり傷んでいるが、有効に使ってもらいたい」と目録を手渡し、尾花正啓市長は「日本遺産やアマルフィの影響で雑賀崎の知名度も上がっている。観光と地域交流の拠点をつくっていければ」と感謝状を贈った。

 市では古民家を活用した観光拠点整備に向け、物件を改修・運営する民間事業者の公募を4月以降に始める。

古民家を寄贈した小川さん㊧と尾花市長㊥

古民家を寄贈した小川さん㊧と尾花市長㊥

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