定数38に45人が立候補 和歌山市議選始まる

統一地方選の後半戦、和歌山市議選(定数38)が14日に告示された。45人(現職32、新人13人)が立候補し、和歌山商工会議所で届け出を済ませると各地の選挙事務所で第一声を上げた。小雨が降る中、7日間の選挙戦が始まった。

砂山地区に事務所を構えた現職陣営の出陣式には約350人(主催者発表)が集まった。候補は、普及状況が全国ワーストクラスの下水道整備や、美しい海などの地域の特色を生かしたまちづくりの必要性を訴え、「まちづくりは行政任せにせず、自分たちに何ができるか、自分も汗をかこうという思いがあって初めて、元気な和歌山市ができると確信している」とし、地域と一体になったまちづくりの展望を語った。集まった支持者一人ひとりと握手し、「皆さんの力を自分の力に変え、1週間頑張ってまいります」と、選挙カーで出発した。

別の女性現職の出陣式には約200人が集まり、友人代表らが「元気、勇気の追い風を吹かせてやってください」などと支援を呼び掛けた。候補は、災害時の避難所での着替えや授乳の対策をはじめ、女性の視点から防災など市の諸課題に取り組んできたことを強調。「全世代型の社会保障を充実させる。どんなことがあっても勝ちます」と決意を語り、支援者の拍手に手を振って応えながら街宣に向かった。

雨の街に繰り出した各候補は市内を選挙カーで巡り、和歌浦をはじめとする観光資源の強化や防災・減災の地域づくり、子育て環境の整備などさまざまな公約を訴えた。

期日前投票は15日に始まり、20日まで、市選挙管理委員会事務局(西汀丁、和歌山商工会議所1階)、河北(市小路)・東部(寺内)・南(紀三井寺)・河南(布施屋)の各コミュニティセンター、さんさんセンター紀の川(直川)、イオンモール和歌山イオンホール(中)で実施。午前9時(事務局は8時半、イオンは10時)から午後8時まで。

13日現在の市内の有権者数は31万1258人(男14万5872人、女16万5386人)。

出陣式で決意と政策を語る候補

出陣式で決意と政策を語る候補

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