市高が逆転で開幕戦勝利 マスターズ甲子園

元高校球児が母校の先輩、後輩らとチームを結成して再び甲子園出場を目指す「マスターズ甲子園2019」(全国高校野球OBクラブ連合主催)の和歌山県代表を決める和歌山大会(マスターズ甲子園和歌山支部主催)が19日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で開幕した。幅広い年齢層の選手たちが全力で白球を追い掛け、初日から1点を争う接戦を展開。開幕試合では市和歌山が満塁本塁打による逆転劇などで、前回優勝の日高中津を6―5で破った。

今大会は海南、日高、和歌山工業、貴志川の初出場4チームを含む計15チームがリーグ戦で県代表を目指し、10代から60代まで幅広い年齢層の選手が出場している。優勝、準優勝チームは近畿大会に進む。

開会式では、市和歌山の川島英之内野手が「支えてくださるたくさんの方々に感動を与えられるよう、一球一球全力でプレーすることを誓います」と力強く宣誓した。

日高中津 0 1 1 0 2 0 1 5
市和歌山 1 0 4 0 1 0 X 6

市和歌山は1回裏、2死1塁から4番の南方拓磨選手が左翼線に適時3塁打を放ち1点を先制。逆転されて迎えた3回裏は四球や相手の失策で2死満塁とし、5番の井上紘一選手が左翼席に満塁本塁打を放ち試合をひっくり返した。

投手陣はキレの良い直球が武器の若い投手や右横手から変化球を制球よく投げ込むベテラン投手などタイプの異なる複数の投手をつなぎ、日高中津の終盤の反撃をしのいでリードを守り切った。

1994年夏の甲子園に市和歌山商(当時)の4番打者として出場し、プロ野球・広島東洋カープでプレーした井上選手は、満塁本塁打について「来た球を強く中堅に打とうと意識し、狙っていた直球をバットの芯で捉えることができた。フェンスを越えるかどうか自信はなかったが、左翼手の足が止まったのを見て確信した。強豪の日高中津に勝てて良かった」と笑顔を見せた。

本塁打を放ち喜ぶ市和歌山の選手ら

本塁打を放ち喜ぶ市和歌山の選手ら

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧