強盗対応は落ち着いて 三菱UFJ銀で訓練

金融機関での強盗事件の防止活動を強化しようと、和歌山西署は10日、和歌山県和歌山市十番丁の三菱UFJ銀行和歌山支店(岩本章延支店長)で強盗対応訓練を実施し、非常時での動きを確認した。

同行和歌山支店と三菱UFJ信託銀行和歌山支店、同署、日本防災通信協会県支部の約70人が参加した。

警察官が強盗犯役になり、ナイフを所持して店内に侵入。ブースで相談中の女性にナイフを突き付け、受付の行員に「金をカバンに入れてください。でないとこの人殺します」と書かれた紙を見せて脅迫し、金を強奪した後、逃走した。

非常通報ボタンの知らせを受けて駆け付けた警察官に行員は「170㌢くらいの眼鏡を掛けた男」などと犯人の特徴を伝えた。

講評で同署の冨安紀之生活安全課長は「いざ起こると対応が難しい。普段から訓練をしていつ起きても対応できるようにイメージトレーニングをして業務を行ってほしい」と話した。

受付を担当した同行の大西みほさん(34)は「訓練と分かっていたが頭が真っ白になった。犯人がナイフを持っていたので刺激しないように意識した。想定外のことも意識しながら業務をしていきたい」と話した。

金を要求する強盗犯㊧に対処する行員㊨

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