原発と福島の現状 専門家の今中さんが講演
子どもたちの未来と被ばくを考える会は6月30日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で講演会「被災地フクシマの現状と原発を取り巻くさまざまな課題」を開き、約50人が原発について考えた。
京都大学複合原子力科学研究所研究員の今中哲二さんが、2011年の東日本大震災後に起こった福島原発事故と原発の問題点、福島が現在、放射能汚染にどう向き合っているかなど原子力の専門家の視点から話した。
今中さんは「日本でもチェルノブイリのような事故が起こる可能性があると8年前までに言っておけば良かった」とし、福島原発事故は容易に回避できたと主張した。
福島第一原発の廃炉に関する個人的意見として「1階からはこれ以上余計な放射能を出してはいけない。100年、200年を見越した長期的な計画が必要だ」と力を込めた。
質疑応答では、参加者が「原発は1度の事故を起こすと取り返しがつかないということを再認識した。危ない原発を政府が輸出するのはどうかと思う」などと感想を話していた。
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