智弁がコールドで8強 粉河は力及ばず

 第101回全国高校野球選手権和歌山大会は12日目の24日、和歌山県和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で3回戦3試合が行われ、第1試合では智弁和歌山が粉河に10―0で5回コールド勝ちし、6年連続32回目のベスト8を決めた。粉河は投手陣が打ち込まれ姿を消した。

 ◇3回戦
第1試合

粉河 0 0 0 0 0 0
智弁和歌山 1 4 2 3 × 10

(5回コールド)

 〔粉〕木村壮、高津、木村浩、小林―堀内〔智〕矢田、中西、山本―東妻▽本塁打=東妻、德丸(智)▽2塁打=細川、西川(智)

 智弁和歌山が11安打10得点の猛攻で圧倒した。1点リードで迎えた2回裏は細川の適時2塁打など5安打を集め4得点。3回は6番の東妻、4回は4番の德丸が左越えに本塁打を放ち突き離した。

 投手陣は矢田、中西、山本の継投で相手打線を3安打に封じ、流れを渡さなかった。

 中谷仁監督は「勝てたので満足している。初戦に勝って硬さが取れ、自分のスイングができていた。3人の投手が大会の雰囲気を経験できたのは良かった」と話していた。

 粉河は2回戦で好投した木村壮が先発したが、3回途中までに7点を奪われるなど防戦一方となった。打線は毎回走者を出したが、相手の継投の前に本塁が遠かった。

 粉河の富樫大地監督は「完敗です。やれる準備は全てしたが相手がかなり強かった。先制して向こうが焦る展開に持ち込みたかった」と智弁の力を認め、「木村壮の変化球があそこまで打たれるとは思わなかった。でも四球は少なく攻めの投球をしてくれた。試合に出る3年生は少なかったが、道具の準備や後輩のサポートを一生懸命にやってくれた。3年生には本当に感謝です」と話していた。

2回裏、西川の適時打で細川が生還(智弁)

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