WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

「ブラッディ梅酒」で夏バテ解消

連日の猛暑に打ち勝とうと、県産の梅酒を使った爽やかなカクテルとその作り方を取り上げている。これまで炭酸系の味わいやデザート感覚で楽しめる、おしゃれ志向のものを扱ってきたが、今週は趣向を変え、健康志向で楽しめるタイプの梅酒カクテルを紹介したい。
「ブラッディ梅酒」は写真の通り、赤い色が特徴。ブラッディとは「血」を表し物騒な使われ方をすることも多い単語だが、カクテルなどの飲料の世界では一般的にトマトを中心に使用したものを指す。すなわち、ブラッディ梅酒は、トマトと梅酒を混合した飲料となる。
農水省の基準では野菜に分類されるトマトであるが、梅酒との相性はどうなのか。トマトを100%使用した市販のジュースを使って検証してみた。
作り方は簡単。グラスに氷を入れ、梅酒とトマトジュースを1対2の割合で入れよく混ぜる。マドラーで軽く混ぜるだけではうまく混ざらないので、スプーンを使った方が、味に偏りが起きないだろう。
実際の味はというと、トマトジュースを単体で飲むのと比べ口当たりが良く、もはや野菜ジュースという感覚はなく、梅酒特有の甘さが後味を良くしてくれる。お好みでレモンの果汁を搾ることでさらにその風味が増し、甘さの中に酸味が隠し味となって後味が良くなる。梅酒は芳醇なタイプ、トマトジュースは食塩や添加物不使用のものがおすすめ。
トマトジュースには血中の善玉コレステロールを増やすリコピンと、血圧を下げる機能を持つGABAが含まれる。フルーツジュースのような感覚で飲めるブラッディ梅酒。暑さで食事に偏りが出やすいこの季節。夏バテしないよう健康志向のカクテルを試してみては。
(次田尚弘/和歌山)