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2002年10月08日

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「視察」は「外遊」ではありません 今秋、若手仲間と自費でスペインなど訪問
5_5.gif ■2002谷本龍哉

年に一回、公費(税金)ではなく自己負担で若手の仲間と一緒に海外視察に行くことにしている。「百聞は一見に如かず」の言葉通り、外の世界を自分の目で見てくることは、大きな財産になるからだ。
 今回は六人の仲間と九月四日から二十日まで、スペイン、キューバ、パナマの三カ国を回った。国会議員にとって、十七日間という長期視察はあまりないことだが、全員で日程調整をして何とか実現することができた。
 成田空港を出発して、ユーラシア大陸を越えてまずスペインを訪問。スペインはEUの中でも順調に経済成長を続けている国で非常に親日的である。日本企業が多数進出しているバルセロナでは、州の首相や経済担当大臣と会い、日本人学校を訪れ、日産自動車の現地工場を見学した。首都マドリッドでは、外交長官や下院議長と会い、下院外交委員会、上院内務委員会のメンバーとそれぞれ意見交換もした。スペインはまた、ピカソ、ダリ、ミロ、ガウディといった芸術家を輩出した国でもあり、美術舘や建造物の見学にも行った。
 滞在は一週間で、唯一困ったのは食事時間の問題。スペインでは昼食が午後二時からで、夕食は午後九時以降が当たり前。これにはなかなか慣れることができなかった。
 次に大西洋を越えて中米のキューバヘ。キューバは、アメリカのすぐ隣(マイアミから八十キロ)にありながら、社会主義の国である。経済封鎖を受けていることもあって、国民の平均給料は約十ドルで街中には一九五〇年代の自動車が走っているが、治安は非常によく、観光にも力を入れており、市場開放が進めば中米で一番伸びる可能性がある。
 カストロ議長には会えなかったが、ポスト・カストロと言われている三人のうちアラルコン人民権力全国議会議長とラへ国家評議会副議長の二人に会って話をすることができた。また、国際経済担当大臣や外務次官など多くの要人とも会うことができた。四日問という短い滞在だったが、異なる体制の国からの視点を学ぶことができて非常に有意義だった。
 最後に同じ中米のパナマを訪問した。パナマには私の友人がいて、彼のおかげで実現した訪問でもあった。パナマでは、モスコソ大統領、アレマン外務大臣と会談し、多くの政治家、経済人と意見交換する場を持つことができた。
 パナマは現在、一九九九年十二月三十一日にアメリカから返還された「パナマ運河返還地域」の再開発という大きな課題を抱えている。世界で二番目にパナマ運河を使用する日本(一番はアメリカ〕にとって、パナマとの友好関係は重要である。
 「視察」はよく「外遊」と呼ばれることがあるが、この言葉は誤解を招く。もちろん、懇親会や観光じみた日程がないわけではないが、基本的にはかなり厳しいスケジュールで仕事をこなしている。今回の視察の詳細についてはぜひ私のホームぺージの「たつや日記」でご覧頂きたい。


(2002谷本龍哉)
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