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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
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f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
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2002年12月10日

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喜びに満ち学べる教育の実現へ 母校・耐久の創立百五十周年に新たな決意
5_5.gif ■2002西博義

 十一月二十日、遠山敦子文部科学大臣を訪ねて、母校・耐久高校の薮添泰弘校長先生を大臣室にご案内した。耐久高校が嘉永五年に浜口梧陵翁らによって創設されてから、百五十周年。それを記念する式典が、十一月二日に母校で挙行された。その席に文部科学省から鈴木視学官が派遣され、大臣の祝辞を述べていだいたお礼に来られたのである。
 遠山大臣は「伝統ある耐久高校が百五十周年を迎えられ、おめでとうございます。今後のますますの発展を祈っています」とお祝いを述べられた。
 薮添先生は、浜口翁の建学の精神や偉大な足跡を紹介された後、アメリカや中国の高校との姉妹交流や国際理解教育の実情などを報告。面会予定時間を大幅に延長していただくなど有意義な会談となった。
 帰りには、記念の色紙を大臣に揮毫していただき、母校にとって大きな激励となった。
 私も記念式典に招待していただいていたが、当日は、東京で党全国大会が開催され、中央幹事に任命されることになったため、残念ながら出席できなかった。
 翌日、駆けつけたところ、上野寛実行委員長はじめ、式典関係者の皆さんが迎えてくださり、記念展示を一つひとつ熱心に案内していただいた。
 そこには、政治、経済、学術、芸術、スポーツ界などの分野で活躍された卒業生の業績が、きら星のごとく展示されていた。
 説明を受けながら、各分野で最先端を切り拓いてきた先達の強固な意志と情熱に触れ、新たな決意をさせていただいた。
 校庭の一隅には、全国の卒業生の寄付により、木下繁氏(卒業生・芸術院会員)による創立者の銅像も建立され、母校に魂が入った思いである。
 耐久高校は、伝統的に自由な校風と個性ある先生の多いことが特徴だと思う。進学のための勉強一辺倒の学校ではなく、学ぶことの面白さを多くの先生から教わった。
 多くの先生方は、自分の教える教科が好きでたまらないという雰囲気を全身から発散していたように思う。
 理解できない科目もあったが、受験に関係のない科目でも、授業の魅力にはまって、興味を持てたことが、今、役に立っている。
 文部科学省は、中央教育審議会に「新しい時代にふさわしい教育基本法のあり方について」を諮問し、先月、その中間報告が発表された。
 教育問題は、教育基本法という法律の条文を変えさえすれば、解決するというものではない。
 教育は、先生という“人”が生徒という“人”を教え育てるものである以上、教育の良し悪しは、どこまでも教師の資質と情熱にかかっていると思う。
 改革されるべきは、面白くない授業を行い、子どもの管理に追われて窮屈になっている学校である。
 遠山文部料学大臣の色紙には、くしくも「学ぶ喜び豊かな心」と揮毫されていた。
 子どもたちが喜びに満ちて学べる教育の実現に、これからも尽力していきたい。


(2002西博義)
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